美術科<2年制>

染織コース / Dyeing & Weaving

在学生インタビュー

美しい表情を織る

西田 瑞穂

染織コース

「織り」との出会いは?
美術科の高校で2年生の時、工芸を選択しました。そこで初めて織り機に遭遇したんです。1本の糸が徐々に織りあがって布になる、織り機のしくみって面白いなぁと興味を持ったのが「織り」のきっかけです。 進学したら絹糸で着物が織りたいと思っていました。いろんな大学のオープンキャンパスに行きましたが本格的に織れるのは奈良芸しかなかったので、この大学に入学しました。それに基礎もしっかり学びたいと思いましたから。
無限の表情がある布を織る
デザインからはじまって、糸を染めたり、糸を通したり、織る作業までいろいろな工程がありますが、私はその準備が好きです。たてよこの糸が組織されて面をつくっていくのですが、糸をかえたり色を変えたり織りをかえたりで無限の可能性があります。どんな表情の布ができるのか考えるのが面白くて。
デザインのモチーフも、最初はこういうモノをデザインにしようと考えてつくっていたんですが、最近は面白いなぁと思うモノに出会ってからデザインのモチーフになる場合が多いんですよ。たとえば、家の台所で水にさらしたレンコンを見てそのカタチの面白さ、印象をモチーフにしたり、冷蔵庫の中のアスパラが緑から紫に変化するのを見てロウソクをイメージしモチーフにしたりと日常生活の中のモノからデザイン化することが多いですね。そのためにも頭の中に面白いモノをいっぱいストックしておきたいと思っています。
今つくっている作品は、プレゼントしたい相手のイメージをモチーフにしています。実はいつも祖母に着物に仕立ててもらっているんですが、その祖母にプレゼントする着物を織っています。
将来は?
来年は染織コースの副手になる予定です。研究室の仕事をしながら織りの作品もつくりたいと思っています。綴れの帯を織りたいですね。将来はやはり美術にかかわる仕事に就きたいです。織りや染めの工芸品をつくって売りたい。だから雑貨屋さんに興味があって、休日には奈良町周辺の雑貨屋さんによく行きます。店主と話をするのが楽しいです。 それに教員になるのもいいかなぁと思ったりもしています。教えることも好きですから。
後輩たちへ
自分が美術をやりたいと入学したんだから、途中でやめることだけはして欲しくないですね。一緒にがんばりましょう。(大阪府出身)

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