美術科<2年制>

日本画コース / Japanese Painting

在学生インタビュー

元気な日本画を描きたい

祇園 すみれ

日本画コース

きっかけ
美術を勉強するきっかけは中学3年生の時、同級生から美術科のある高校のオープンスクールに参加しないかと誘われたのです。付き添いで行ったつもりが、初めて取り組んだ鉛筆デッサンにすっかりはまってしまいました。もともと美術は得意科目でなかったのですが、デッサンを描くのが面白くて「これなら美術をやってもいいかも」と思い、美術科のある高校に入学しました。誘ってくれた友人は、結局その高校に進学しませんでしたが(笑)。
日本画は色に魅了されましたね。透明感のある、ぬくもりのある優しい色感が好きでした。高校の先輩が奈良芸の日本画コースにいて、オープンキャンパスで先輩の絵を見て憧れました。「私もあんなふうな絵を描いてみたい」と入学を決めました。
描きたいモチーフはゴチャゴチャしたモノ
奈良芸は少人数制クラスと個人ブースが広いのがいいですね。先生方にじっくり指導してもらえるし、デッカイ作品がのびのび描けますから。それに自由に描ける雰囲気があって自分らしい表現を追及できます。
今、描いているモチーフは『一斗缶』です。家の近くのペンキ屋さんに放置されているのを見て『缶』の重なり具合が面白くて描いています。私は自然の風景や植物より人工的につくられたモノの方に興味があっていつもモチーフに選んでいます。硬い金属、メタリックなモノが絡んでゴチャゴチャしている方が、躍動感があって好きですね。
こだわるのは『色』難しいけど楽しく描きたい
2013年京展に入選した作品のモチーフは『自転車』です。実は高2の時、初めて描いた日本画が『自転車』だったんです。専攻科1回生の時、もう一度このモチーフを描いて公募展にチャレンジしてみようと思いました。そして廃棄されている自転車たちを描きました。リズミカルなハンドルの曲線、棄てられている無造作なカタチ、空間の色のおき方、車輪の重なり具合の面白さ、風景から感じ取った印象、難しくてなかなか思い通りに表現できず、自転車置き場に何度も行って描きすすめました。棄てられたモノであっても元気よく表現したいと色にはこだわりました。色をぬるのが日本画制作の中で一番好きなので、楽しく描きました。
将来
子どもが好きなので、子どもにかかわる仕事がしたいと思っています。中学校の美術教員免許も取得したので、学校か絵画教室の講師になりたいと思っています。(奈良県出身)

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