美術科<2年制>

クラフトデザインコース / Craft Design

在学生インタビュー

レザーに魅せられて…

浅井 愉香

クラフトデザインコース

『第29回日本革工芸展』で文部科学大臣賞を受賞されましたね?
今回から学生出品という枠が新たに出来たので、チャレンジしてみました。まさか、こんな大きな賞をいただけるなんて考えていませんでしたので、嬉しいです。
作品の“時計男トポス君”は、人と一緒に歩む『時間』というものを友達として擬人化したものです。ノッポで細身のスーツ男をイメージして創ったのですが、細身すぎて革を縫うのが大変でした。服も初めての制作だったので先生に型紙から教わりました。まず布で試作してから、革でつくるという作業を続け、全体をユーモラスなタッチに仕上げました。
奈良のゆったりとした環境の中で、発想をふくらませることができたこと、楽しみながら創ったという思いが、見る人に伝わって受賞できたような気がします。授賞式では革でモノづくりをされている多くの方々と話をすることができ、良い経験になりました。
奈良芸入学のきっかけは?
高校は普通科ですが、小さいときからモノづくりが大好きでした。特にレザーに興味がありました。祖父がヌメ革のカバンを持っていた影響かも知れません。使いこむと味わい深くなる質感が好きでしたね。それで進学は、レザーを学べる学校と決めていました。専門学校という選択肢もあったのですが、自由に個性を表現できる奈良芸を選びました。
レザーは、思いのまま自由にどんなカタチにもなる美しい素材です。ウッドやメタルのようにカタチづくりに大きな機械も使わない。そんな扱いやすさもレザーの魅力です。
大学生活で一番の思い出は?
ずっと制作に没頭していたような気がします。毎日が楽し過ぎるくらい楽しくて。創るのも構想を練るのも全て楽しかったですね。
一番の思い出は7月の“流しそうめん”かな。クラフトデザインコースの皆で、竹を割って流しそうめんの水路や箸、器をつくったことです。今までコース全員の共同作業が無かったので、すごく楽しい経験でした。卒業までにコース全員で何か作品を創りたかったですね。熱い思いを持つ仲間や良い先生方に囲まれて居心地が良く、あっという間の2年間でした。
将来は?
やはり、レザーにかかわる仕事、特に靴のデザインや企画関連の仕事に就きたいと思っています。(高知県出身)

BACK TOP