美術科<2年制>

クラフトデザインコース / Craft Design

卒業生インタビュー

静岡県磐田市の文化施設『新造形創造館』の契約作家

和泉 美那

クラフトデザインコース

現在の仕事は?
ガラス造形と金属造形の融合という全国でも珍しいテーマを持つ文化施設『磐田市新造形創造館』の彫金工房でオリジナルジュエリーの制作と講師をしています。ここには彫金のほか鋳造、鍛金、吹きガラス、ステンドグラスの5つの工房があってそれぞれに作家がいます。ステンドグラス工房の菅沼さんも奈良芸出身です。
工房では、地域の方々に気軽にアート体験をしてもらえるよう講座を開いています。私も指輪やペンダント制作などの講座を担当しています。また、作家としてジュエリーを制作、館内で販売しています。意外なモノが売れたり、売れると思ってつくったのに売れなかったり。難しいですね。でも私の作品のファンになってくれる人もできました。ファンから受講生になる方もいます。講座の生徒は初心者から経験者まで、年代は20代~50代、女性だけでなく男性も多く、3~4年と継続される人もいます。オリジナルのアクセサリーを手作りして喜んでいただく、その姿を見る瞬間がこの仕事で一番ヤリガイを感じる時です。
採用試験は、全く自信無し
ほんと運が良かったと思っています。採用試験に実技もあったのですが、全然自信はありませんでした。他の受験生たちは皆すごい人に見えて緊張するし、でも持っていった作品が向こうの求めているものとうまくかみ合ったのか、奈良芸の副手経験が評価されたのか、採用試験に受かりました。
創造館に入って最初の2年間は右往左往でしたね。現在9年目です。この間にパートナーを見つけて結婚、そして0歳と2歳の二児の母になりました。夫に育児を協力してもらいながら、これからもずーっと創作活動を続けていきたいと思っています。
学生時代
クラフトデザインコースで「木」「ジュエリー」を選択していました。卒業制作では『カエルのイス』をつくったんですが重すぎて。もっと軽くすればよかったと後悔しています(笑)。専攻科の修了制作は、インフルエンザで大学に行けず家で作品を仕上げたことを覚えています。懐かしいですね。猫と同居の下宿生活で、4年間いっぱい遊びました。
学生時代、研修旅行で行った北陸の『創作の森』、そこは作家の集まる工房村でした。こんな施設で働けたらいいなぁと思ったのが、今の仕事をするきっかけです。
後輩たちへメッセージ
さまざまな体験をいっぱいして欲しいですね。クラフトデザインコースでは専攻していない素材を扱ってみるのもよいかと思います。ジャンルの違うアートに触れて刺激を受けることです。吸収したモノはいずれ身になってきっと役立ちます。思いっきりやること。学生時代でないとできませんからね。 (長野県出身)

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