美術科<2年制>

洋画コース / Oil Painting

在学生インタビュー

人の心に訴える説得力のある絵を描きたい

片邊 ゆま

洋画コース

きっかけ
小さい頃から絵を描くことは好きでした。特に図鑑を観ながら描くのが好きでしたね。高校卒業後は説得力のある絵、想像して描く抽象画ではなく現実のモノを観て描く具象画を勉強したいと思っていました。奈良芸は高校の先生に勧められました。具象画をじっくり教えてもらえる大学で、キャンパス周辺に遊び場が無いから勉強に集中できるよって(笑) 美術科2年では物足りなかったので専攻科に進学しました。
モノを観て感じた瞬間を描く
入学後は、まずモノをしっかり観ることを教わりました。よく観ることで、今まで気づかなかったことも観えてくるようになりましたね。例えば人物、人って本当にいろんな表情があり顔を持つということに気づきましたね。また、モチーフを観てきれいと思う瞬間を発見するのも楽しくなりました。
美術科ではモノをありのまま描くことを大切にし、専攻科になってからはモノから感じた印象を色、カタチ、空間構成してキャンバスに表現するようになりました。時にはこう描きたいという理想と、モノを観て発見したことが違っていて迷う場合があります。そんな時は自分に忠実になります。自分のやりたいことを曖昧にせずに、気に入るまで何度も描きます。自分の感性を信じ迷わないことですね。
制作する上で特に意識するのは『光』です。エスキースを何枚も描いて制作の時間帯を選び取り組んでいます。
ホスピタルアート
4年間の学生生活で一番印象深かったのは、昨年夏に友人たちと取り組んだ大和高田市立病院の壁画制作です。ふだん絵を描く時って周りにそんなに人がいませんが、その時は病院の中での制作だったので人がいっぱいいる中で描きました。だからいろんな人の反応が聞けたのが楽しかったですね。特に小さな子どもが一番反応してくれましたね。「あっ、アリさんが歩いている。キリンが顔を出して飛び出してきそう」とか。自分たちの描いている絵を素直に楽しんでもらっているという実感がありました。夏休み中の限られた期間での制作でしたが、楽しくて素晴らしい経験でした。
将来
卒業後は幼稚園児に絵を教える仕事に就く予定です。絵を描く楽しさを子どもたちに伝えたいですね。それから私自身としては絵の制作活動を続けていきたいですね。人に共感を与える絵を描いてコンクールなどにチャレンジしようと思っています。

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