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2022.01.19

火曜講座のご紹介!

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今年度も日本画コースでは、1年を通して一般の方向けの公開講座が行われていました。

前期、後期と2回に分けて開催された火曜講座ですが、内容がそれぞれ違うものとなっています。

前期は講義と実技が半分ずつの「続・写生旅行から教えられたこと」、後期は全て実技の「描くことが楽しくなる技法の数々(制作の前段階を模索する)」です。

前期では講師の水野先生が実際に中央アジアの写生旅行でのお話を聞くところから始まります。その後、臨模(隣にお手本を置いて見比べながら模写をするやり方)や小下図(大きな絵を描く前にする下絵のようなもの)を作る実技をしていきます。

後期では様々な技法の勉強をしていきます。落ち葉を使って着彩をしたり、思い切って画面全体を黄土色で画面全部を覆い隠してしまったり、普段ではなかなかしないようなやり方で絵を描いていきます。

どちらも日本画ならではの銀箔を使ったり岩絵の具や水干絵の具、顔彩などを使いますが、時にはアクリルガッシュや墨を使って力強く進めていく場面も…。

 

臨模ではお手本をよく見ながら銀箔を貼っていきます。膠を塗ってから乾くまでの短い時間が勝負なので慎重に、でも乾く前に素早く貼っていきます!

銀箔の上に絵の具を塗っていくのも技法の一つです。銀箔を焼いた模様がこんな形に見えると想像を膨らませながら、少しずつ色を置いていきます。

なかなか思い通りにならない銀箔に皆さん苦戦していましたが、それぞれ味のあるいい作品ができています。

 

4分割火曜講座

作品の題材は、その都度新しいものになります。

子どもの時からの忘れられない場面という自分の記憶を頼りにして進めるようなお題が出る時もありますが、大学の中で見つけたものというテーマで実際に歩いて探してもらうこともあります。

大学の中の花壇のお花、鳥小屋の鳥や校舎の一部などそれぞれが描きたいと思うものを見つけて、割りばしペンに墨をつけてスケッチをして進めていきます。

最終回では隣や近くの席にいる受講者さん同士で、お互いの顔を描きました。

4分割火曜講座2

4分割火曜講座3

中には日本画の画材にあまり触れたことのない方もいらっしゃいましたが、みんなで作品を見せ合うワイワイ合評会で経験のある方の作品を見たり、先生のアドバイスもありどんどん自分の中の色の幅を増やして素敵な作品を作られていました。

 

今年度分の受付、講座は終了しましたが、来年度も開講される予定となっています。

来年度の内容が決まり次第、ホームページ等でお知らせがありますので日本画が気になっている方や、画材を揃えるのは難しいけど少し体験してみたいと思っている方はぜひご参加下さい!

昨年度の火曜講座紹介はこちら

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