美術科<2年制>

デザインコース / Design

卒業生インタビュー

私の今の仕事は、「私の好きなものを考える」こと!

井上 タツ子

デザインコース

この仕事の魅力・やりがい
7年前から「夜長堂」という名で活動しています。全国の雑貨店、ミュージアムショップなどで、夜長堂の雑貨が売られているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。屋号のような名前からして、お店や会社を想像するかもしれませんが、夜長堂=井上タツ子、私自身です。商品は私の感性に響くレトロでモダンなものをアレンジしてつくっています。この春から、私が魅了された職人さんの作品を商品化するプロジェクトをスタート、職人さんを訪ね全国各地を飛び回っています。こんなふうに、大勢のスゴい人に会えることがこの仕事の魅力ですね。芸術家や職人さんだけじゃなく、世の中にはいっぱいスゴい人はいるもんですよ!
私の学生時代!
奈良芸って、卒業してから「奈良芸で学んで、本当によかった」と思える大学なんじゃないかな。入学したときから、私にとって先輩たちは憧れの存在でした。とにかくカッコよかった!学生の当時は、よくわからなかったけれど、卒業して周りにいるクリエイターの人たちと比べて感じたのは、「奈良芸出身者は、“アウトサイダーっぽくて”“無頼派で”“個性的で”“おもろい!”」ということでした。そんな環境だから「私のような人間ができてしまった」という感じです。今はオリジナル商品の企画などプロデューサー業が主ですが、奈良芸で身につけた美術の基本は、モノの良し悪しを見極める力のベースになっています。
後輩への応援&アドバイス
イラストレーター、バルーンパフォーマー、フォトグラファーのアシスタント、印刷会社の営業事務、レコード屋の店員、喫茶店の副店長、骨董市の露天商、そして今の仕事…まだまだあるのですが、私のキャリアはこんな感じです。職を転々としているように見えますが、私は人一倍働いてきた自信があり、こうしたキャ リアは、「ぜんぶ私のアートワークなんだ」と思っています。生き方と職業には密接な関係があると思うけど、職業の種類に生き方をはめこむ必要はないんじゃないかな。(大阪府出身)


※古き良き時代の日本を思わすレトロなデザインが若者を中心に人気となっている雑貨ブランド「夜長堂」。その活動は広く注目され、本の出版やトークショーのオファーも多い。

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