美術科<2年制>

デザインコース / Design

卒業生インタビュー

“シバタケイコ的世界”のイラストにオファーが来れば、それだけでも気分は最高!!

シバタ ケイコ

デザインコース

この仕事の魅力・やりがい
フリーランスのイラストレーターになって10年近く経ちます。大手出版社から出ている女性ファッション誌をはじめ、いろいろな雑誌や広告から仕事のオファーがあります。クライアントから求められるものを提供するのがプロですが、私はオリジナルのスタイル、つまり“私にしか描けない絵”を模索してきました。オイルパステルと色鉛筆で描く今のスタイルが認められて、「シバタさんのあの世界観のイラストがほしい」というような仕事の依頼が来ることは何よりもうれしいですね。しかも、その絵を見た人の心に何かを届けられたら、「絵を通して、自分も社会に役立っているんだ」という喜びを感じることができます。
私の学生時代
奈良芸を選んだのは、生まれ育った高知とどこか似ている自然環境に安心感があったのかもしれません。高校時代からグラフィックデザイナー志望で、早く社会に出てプロになりたかったので、芸術短大というのも魅力的でした。奈良芸ではデッサンの時間が一番好きでした。入学して間もない頃の授業のことは鮮明に覚えています。いきなり“ヌード”を描いたんです。高知の高校時代は画塾でデッサンばかりしていましたが、さすがに“ヌード”は描いたことがなくて憧れていたのです。プロになった今も、絵を描くのは大好きですが、学生時代のような“無邪気さ”で純粋に絵と向き合っていた自分をいとおしく思い出します。
後輩への応援&アドバイス
イラストレーターに憧れる人は多いはずです。当然、そうした人気の職業には厳しい競争が待っています。私も奈良芸を卒業して、10年間は四国の印刷会社やデザイン事務所で働きながらチャンスを待っていましたが、なかなか実現しませんでした。フリーのイラストレーターになってからも、高知在住の無名のイラストレーターに最初から仕事なんてありません。いろんなところに作品を持ち込みましたが、落ちまくりました。なんとか指名で仕事が来るようになったのは30代半ば近くです。それまでずっと続けてこられたのは、やっぱり絵が好きだったからに尽きます!本当に好きなことがあれば、諦めないでやり続けること!それが大切です。
目標
二人の子どもと家族4人、高知で暮らしながら東京からのオファーも多い。「仕事を続けながら、結婚して、家事や子育てもしっかりやって、しかも、大好きな土地で暮らす…こんな働きかたができるのも、イラストレーターという職業の魅力のひとつだと思います」。目標は、「本の装丁といえば、シバタケイコの絵」と言われるような第一人者になることです。(高知県出身)

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