美術科<2年制>

デザインコース / Design

卒業生インタビュー

描く、つくるよりプロデュースをしよう!

三畦 英明

デザインコース

今の仕事について
2012年8月に「スケロク」という雑貨店をオープンしました。カワイイモノってどこでも売ってるけど、ファンキーで面白いモノって扱っているお店があまり無いじゃないですか。そこに目をつけたんです。素っ裸で前をタオルで隠す“風呂上りのジーさん”、ソーセージの形をした紳士“魚肉さん”、”鼻からボォーーン”と鎖が出ているちょっと気味悪いキャラクター、枕のカタチの”マクランコちゃん”、脱力感いっぱいのイラスト・・・・どれもエキセントリックで個性豊かな作品たちです。店舗は奈良県桜井市にあります。「何であんな所に店を出したの?」とよく言われるのですが、あのローカル感が好きですね。にぎわった地域より「面白いモノを売っている店がこんな所にあるよ」と思われたいんですよ。普通の人と逆のことをするのが好きなんです(笑)。もちろんNetShopでも販売していますが、買っていただく人の反応がわかる店舗販売の方が楽しいです。一番嬉しいのは、再び足を運んで店を覗いてくれることです。ウチの商品にハマってくれたんだぁと実感します。
2013年12月に高島屋大阪店から期間限定ショップのオファがあってデパートに初めて店を出しました。高島屋の催事担当の方が、面白いモノを売っているとネットで注目してくれたみたいです。「スケロク」フアンが広がってとても喜んでいます。
学生時代、そして卒業してから
奈良芸って「自由だった」という印象が強いです。すごい学生生活を楽しんでいましたね。デザインコースだったけど谷口先生に怒られた思い出とかもあるしね(笑)。美術系に進んだ自分を、銀行員の父に反対され続け模索し葛藤していた時期でもありました。父は堅い仕事をさせたかったんですね。奈良芸卒業後は更に父に反抗し、お笑い系にあこがれて吉本NSCに入りました。でも結局売れなくて、お笑いでもアートでもない全く別の業界で仕事をしていました。ただ、そんな仕事に就きながらもずっとアートに係わる仕事をしたいと思っていました。
で、やっと2012年に決心したんです。しばらくアートと離れていたので「自分で描く・つくる」んじゃなくてプロデュースする仕事をやってみようと。各地のアートイベントに行ってユニークな作家さんを探したり、サイトで自分の感覚にあうユニークな雑貨を探しました。もちろん、作家さんの中には奈良芸出身者もいますよ。作品はどれも手づくりで、愛らしくて見ているとほんわかと暖かい気持ちになります。
将来は?
お客さんが手にとって「面白い」と喜んでもらえる、「これどこで使うねん!でも欲しい!」そんな作品やグッズをもっと送り出していきたいです。そして将来はプロレス団体のスポンサーになれたらいいなーと思っています。というのは非現実的な目標で、実際は奈良芸出身の作家さんが増えるといいなーと思っています。現実的でない、空気の読めない後輩がたくさん出てきて欲しいと思っています(笑)。(奈良県出身)

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