美術科<2年制>

クラフトデザインコース/ Craft Design

古川真由美

漫画家にチャレンジ 在学中に出版社に作品を持込み

古川 真由美さん

クラフトデザインコース
1995年美術科卒業

「2回生の時、描きあげた漫画作品を東京の出版社数社に持ち込んだのです。ある出版社が興味を示してくれて、嬉しかった」漫画家になる夢をかなえた古川真由美さんは、1995年クラフトデザインコースの卒業生。「小さな時から漫画を描くのは大好きでした。在学中に行動を起こしたのは、憧れていた漫画家になる才能があるのかどうか、早く知りたかったのです。ダメならきっぱり夢をあきらめようと考えていました。」 

漫画家を目指しながらも本学クラフトコースで学んだのは、クラフトコースはいろいろな素材で作品を創ることが楽しそうだったからと言う。「私はガラスとメタルの素材を選択したのですが、作品のテーマを考える時、資料調べがとても楽しかったです。例えばステンドガラスで作品を創る時もいろいろな資料を調べて、宗教や文化にステンドガラスが深く結びついていることを知りました。この幅広くモノを見ることや資料を調べることは漫画のストーリーを考える時に大変役立ちました」。 本学卒業後すぐ上京。漫画家のアシスタントになった。「漫画家への夢で、やる気まんまんでした」と当時を振り返る。そして2年後念願のデビューを果 たす。「古川正弓」というペンネームで少年マガジン増刊号に“僕と私の空中ブランコ”という作品を発表する。奇跡的といわれる漫画家デビュー、激しい競争の中でスタートだった。  

  漫画の魅力は「自分をさらけだす喜び」だと語る。だが、読者にとって読みたい世界と自分の書きたい世界が一致しなくて悩むこともあるという。「編集者にもっとセクシーに誇張すればと言われて、どうして良いかわからなくなる時があります。あまり考えすぎるのも良くないと思ったりもします。できれば納得して描きたいですね」そのためにも自分の描きたい世界を広げる勉強を怠らない。「学ぶことはもともと好きなので苦になりません」資料調べが大好きだったという古川さんらしい前向きの姿勢である。  

  昨年秋から今年春まで放映されたNHK朝の連続ドラマ「まんてん」でアドバイザーをした。ドラマの主人公は宇宙飛行士を夢見る女性、その彼女を励まし続ける漫画家志望の少女の役柄指導をした。人気タレントの山田花子さんがその役柄。古川さんは山田花子さんがドラマの中で描く“漫画”を提供し、漫画家の仕事場風景などアドバイスした。 「テレビ業界を覗くのは絶好のチャンスでした。撮影現場にも立ち会いましたが、裏方スタッフが大勢で支えていて、役者はドラマのごく一部でした。人気タレントもスタッフに気を使い、撮影していたのが印象的でした。ドラマの中の漫画家志望の少女と短大生だった自分を重ね合わせてしまって、感情移入してしまい悲しい場面 では一緒に泣いてしまったこともありました」。  

  現在、漫画を描いて出版社に送る日々が続いている。夢はいつまでも描き続けること。いつも前向きにチャレンジしていきたいと語る古川さん。漫画家として更なる活躍を期待したい。

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