美術科<2年制>

陶芸コース / Ceramic Art

在学生インタビュー

鳥取県の伝統工芸士後継者として、県外修行の第一号です

安藤 愉理

陶芸コース

中学2年生の時、陶芸をやろうと決めました
「父に後継者になって欲しいと言われたのが中学2年生の時、その時陶芸の道を進むことを決意したのです。高校も美術系のクラスのあった島根県松徳女学院高校へ進学、そしてこの大学に入学しました」 安藤さんのお父さんは鳥取県南部町にある法勝寺焼松花窯の窯元4代目。愉理さんは次女だが、長女が陶芸にあまり興味を持たなかったことで、子供の頃から興味を示していた愉理さんが跡継ぎに、と期待された。 たまたま安藤さんの出身地・鳥取県では、伝統工芸士の後継者を絶やさないよう、県外の学校などで『武者修行』に励む人材に資金援助をする制度『伝統産業人材育成県外派遣制度』が創設されていた。安藤さんはその適用第一号となった。
一番楽しいのは、出来上がった作品を展示する時
「いろいろ苦労したけど『良かったなぁ』と感じる瞬間がたまらないのです」『土』という素材と向き合い、自分の考えるイメージを造形として具体化するなかで、いくらアプローチしても思ったように表現できないことがある。『土』から『陶』への変化の中で生じる予期しない表情の変化や割れなど制作中の苦労は盛りだくさん。修行の道は始まったばかりだ。 「今はさまざまな技法を習得し、自分のメッセージを造形としてどう表現するか勉強する日々です。スケッチやデッサンもいっぱい描いて先生方にアドバイスを受け、納得いくまで造形を追求しています。卒業後は鳥取に帰り、代々受け継がれてきた法勝寺松花窯の伝統を継承しながら、私自身の感性で人の心に響く焼き物を創りたいと思っています。また公募展にも出品してゆきたいと思っています」
マイブームは和食とお菓子づくり
現在、大学近くで下宿している。「和食とお菓子をいっぱいつくって、大学の仲間を下宿でもてなすのが楽しみ。特に大根と鶏肉との煮物は好評でした」(鳥取県出身)

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