美術科<2年制>

洋画コース / Oil Painting

在学生インタビュー

色の美しさにこだわる

塚田 恵美

洋画コース

希望の職種に内定、アートに関する仕事で楽しみです。
就職活動では、大学で学んだ画力が活かせる仕事に就くことが条件でした。内定した会社は千葉県の大手テーマパーク関連会社で美術系の仕事です。就職試験で気をつけたことは、面接で緊張しないよう笑顔で接することと、自分の意見をきちんと述べるようにしたことです。エンターテイメントの会社ですから、表情がやわらかくなるよう心がけました。内定が決まった時、親は喜んでくれましたが「まだ長野に戻らないの」とも言われました(笑)。
社会に出れば、プロの集団です。しっかり働いてもっと自分を磨きたいですね。
洋画を学ぶきっかけは?
高校は総合学科なので美術の授業も多いでした。絵を描く中で、洋画は同じ絵具を使っても技法がいろいろあり、個性が出せるので面白いと感じました。
オープンキャンパスで奈良芸に来た時、先生が「この大学は特に基礎を重視して教えます」と話されたのが印象に残り入学を決めました。事実入学後は、デッサンの授業も多く基礎から専門的な技法までしっかり学べ、表現領域を広げることができました。最初は2年で卒業する予定だったんですが、2年では描き足らなくて専攻科に進学しました。
制作でこころがけることは?
専攻科に進学してからは静物、主に牛骨をメインに描いています。静物は人物に比べメッセージ性が多くありません。描き手の主張が強く出ない静物を、あえてモチーフに描いています。作品からは、シンプルに色の美しさを見て欲しいと思っています。だから色調には気を使います。色の対比や補色の使い方など自分らしい描きかた、表現方法を模索しています。
修了制作は、静物の100号を2点描きます。1点ずつを左右対称に描くつもりで、今モチーフを構成しているところです。左右対称にすることで少しメッセージ性を強め、奈良芸での4年間の集大成にしたいと思っています。
楽しかったことは?
学外での活動です。『飛鳥展』『フレスコ画展』などの学外作品展、大和高田市の壁画制作などは印象に残っています。準備や企画などで仲間との連帯感も生まれるし、活動の和が広がっていくのが楽しいです。学外での作品発表は不安もありますが、いろんな人に見てもらい批評を受けることはすごく勉強になりました。
大和高田市の壁画制作では、創った作品が町に残るという貴重な体験でしたね。
将来は?
就職したら、しばらく絵を描くことから離れるでしょうね。忙しくなると思う。でもちょっと間を空けることも大切だと考えています。社会に出て今まで無かった経験や出会いで、違ったものを描けるんじゃないかと期待しています。そう思っていても絵を描くことが大好きなので、案外早く絵を描きたくなるかもわかりませんね(笑)。(長野県出身)

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