美術科<2年制>

クラフトデザインコース / Craft Design

在学生インタビュー

作家としての第一歩を踏み出しました。

北出 剛

クラフトデザインコース

『みえの20代作家~アートの交差展~』に挑戦しましたね?
学外で作品を発表するのは、はじめてです。きっかけは、昨年の夏休みに母校の高校に遊びに行った際、美術の先生に出してみないかと誘われたからです。三重県の20代作家14人の作品展で、三重県松阪市で2月から3月にかけて1カ月間開催されました。出展作品の素材はメタルとガラス、『宇宙』をテーマにライトオブジェを創りました。作家としての第一歩です。作品展では今まで交われなかったような人とつながりが持てたことが、大きな刺激でもあり収穫でしたね。作品を通じて、つくり手と見る人が交流する場ってそんなに無いから、これをきっかけに今後も作品を発表したいですね。
実はこの作品展と卒業制作展が重なる時期だったので、制作は確かにきつかったです。同時進行で作品を3点仕上げました。なかなか進まなくて焦ったりもしました。
美術を学ぼうと思ったきっかけは?
高校は工業高校で繊維デザイン科でした。美術を学んだのですが、卒業後は調理専門学校に進学したんです。でもどうしてもまた美術をやりたいと思うようになりました。後悔したくない。だけど、これ以上親に金銭的な負担をかけたくない。高校の先生に相談したところ、通学圏内にある奈良芸を勧められました。オープンキャンパスに来て、クラフトデザインコースのメタル工房を見学し面白いと直感、それからクラフト一筋です。
入学してからは、はじめて創る立体作品にどう取り組んだらいいのか悩みました。人と比べると自分の作品は未完成で凹むこともありましたね。でもやれば出来ると信じ、とにかく数をこなそうと頑張りました。金属の溶接、ガラスを焼くなど新しい表現技法を学ぶことも楽しかったです。
大学生活で一番の思い出は?
やはり仲間かな。同じ目線、モノづくりへの熱い思いを持つクラスメイトは、負けたくないライバルでもあり、最高の仲間です。休日もよく友達の家に行きます。相談相手として、結構頼られているみたいです(笑)。
大学祭、研修旅行、卒展、誕生日などイベントはコース全員がまとまって、すごく盛り上がります。近く卒業旅行も行く予定をしています。
将来は?
作家としての一歩を踏み出したばかりなので、やはりモノづくりにかかわりたいですね。
富松先生からは作家としての心得、見る側への配慮、デリカシーが無いと指摘されます。制作以外にも学ぶべきことはまだまだありますが、とりあえず卒業します。これからは独自で頑張って、作品で恩師に応えたいと思います。(三重県出身)

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