美術科<2年制>

デザインコース/ Design

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テクニックより独創性。個性を発揮するには、基礎をしっかり。

カズ・オオモリ准教授

デザインコース
イラストレーション論・ イラストレーション・平面構成

「大森君、君には無理だ」とデザインの谷口先生に言われ「なにくそ」と発奮した。「厳しい先生でした。課題はいつも再提出させられていました。でもその厳しさがプロになっての厳しさにつながり、今思うととても良かった」と語るカズ・オオモリ(本名、大森一雄)さんは1985年本学デザインコースの卒業生。  

昨年11月、リニューアルした大阪中ノ島の中央公会堂の3階特別室で「Osaka Muse展」(大阪/橋の女神達)を開催。朝日新聞社、大阪21世紀協会、オオサカ・ミューズ・プロジェクト事務局共催で中ノ島中央公会堂修復工事完成記念イベントの一環としてこの展覧会が開催された。会場となった特別 室は創建当時、貴賓室として使われていただけあって天井と壁面には松岡寿画伯の作品で飾られている。ここで展覧会をするのはこれで最後という。開催6日間で動員数は6000人を超えた。 「たくさんの人々に自分の作品を見ていただき、支持されることは大変うれしいことです。皆さまの援助、協力のおかげです。特に、奈良芸の先輩や同窓生たちには映像・展示・額装などの面 で大きくサポートしてもらいました。学生時代の仲間は有難いと感謝しています。大学でこのような仲間に恵まれたことは大きな収穫でした。現在も仲間たちとはよく会います。またこの仲間たちも様々な方面 で活躍していて良い刺激になります。なかには、吉本で活躍している人もいますよ(笑)」と語る。  

幼稚園の時から絵を描くのは大好きで“絵バカ一筋”と本人は言う。本学でデザインの勉強をしてカッサンドル(仏)に惹かれ、ヨーロピアン・アール・デコの影響を受ける。その後イラスト・フォトを約2年半勉強、さらに自分の作品集をもって単身米国ミネアポリスへ行った。「何故アメリカのニューヨークではなく、ミネアポリスなのか?」と聞くと「グラフィックアーティストのチャールズ・アンダーソン氏に憧れて彼に近づきたかったから。当時彼はアメリカで主要な賞を総なめ、“ミネソタギャング”と呼ばれるほど脚光を浴びているアーティストでした」ミネアポリスではイラストとグラフィックを更に勉強。そこで出会ったタイポグラフィに心を打たれる。以降イラストとグラフィックの良い関係を追及した。アメリカで就職。社内イラストレーターとして活動する。その経験を持って日本に帰国した。帰国後はサントリーのパッケージデザインやUSJ、映画館などの仕事を手がける。「米国ではプレゼンテーションがとても重要視されます。帰国後は日本企業に自分の作品を持ち込み、プレゼンテーションをして回りました。米国流のプレゼンのやり方が身についたことは僕にとって武器になりました」と語る。  

現在はテレビ、雑誌、広告をはじめアニメーション、グラフィックス、ノベルズなどジャンルを問わず幅広く活躍している。 「奈良芸時代の1980年代は、まだコンピューターも発達してなくてすべて手書きでした。現在も基本は手描きです。80%手描き、20%デジタルの割合です。手描きはいつの時代にも重要ですから、今大学で学んでいる学生たちにもよく手描きをして欲しいですね。絵のうまい、下手は別 。テクニックより独創性が大事と思います。自分の個性を伸ばしてオリジナリティを作品に出して欲しい。そしてよく遊ぶこと」と学生にメッセージを発信。

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